
どうして子どもの頃に歯が生え変わるの?
最初に生える歯を乳歯、2回目に生える歯を永久歯といいます。乳歯は全部で20本、永久歯は28本(親知らずを除く)生え、歯の大きさは乳歯より永久歯の方が大きめです。
乳歯が生え始める時期は世界各国、地域や人種によって異なりますが、日本人は一般的に生後8ヶ月。乳歯が生えそろい、大人のように硬いものを上手に噛めるようになるのは3歳を過ぎた頃になります。
乳歯が生えそろった後も、子どもは成長しさらに身体が発達するので顔や顎も大きくなります。しかし、乳歯は成長に合わせて大きくはならず、大きさは変わらないままです。成長しても乳歯のままでは歯と歯の間に隙間ができ、食べ物を噛むのが不十分になります。
成長期に食べ物を正しく噛まないと、お口の周りの筋肉の発育や顎、顔や骨がうまく成長できなくなる恐れがあります。成長し大きくなった身体や顎に合った大きさと数の歯が必要になるため、乳歯から永久歯に生え変わるのです。
乳歯には、「話す時にしっかり発音できる正しい舌の動かし方を覚える」「永久歯が生える道しるべになる」など、食べ物を噛む以外にも重要な役割があるといわれています。乳歯が虫歯になったり、なくなってしまうと、よく噛めない・発音がしにくく舌がうまく動かせない・永久歯が正しい位置に生えず歯並びが悪くる場合があります。永久歯の歯並びが悪いと、歯ブラシで磨きにくい部分が多くなり、その結果、大人になってからもも虫歯ができやすい環境になる可能性があります。
乳歯は永久歯にくらべて存在期間がとても短いです。しかし、子どもから大人に成長するためにとても大事な歯です。二度と生え変わらない永久歯を守るためにも、乳歯に虫歯が出来てもまた生えるから…と放っておかず、しっかりケアをしましょう。