
歯と健康寿命の関係

2013年から「第2次 健康日本21」がスタートします。
健康日本21とは、一人ひとりの「健康寿命(自律して暮らせる期間)」をのばすため、「栄養・食生活」「身体活動・運動」「休養・こころの健康づくり」「たばこ」「アルコール」「歯の健康」「糖尿病」「循環器病」「がん」の9つの分野で目標を決めて厚生労働省が推進する健康づくり計画です。
少子高齢化が進んで、日本の財政を圧迫している社会保障費(医療費や介護給付費など)の増加を少しでも抑えるために、みんなが元気でいられる寿命を延ばす環境づくりが進められています。
「健康寿命」という言葉は最近よく聞きますが、健康で明るく元気に生活する期間、つまり寝たきりや痴呆にならならずに自律している期間のことです。 歯とお口は、「食べる」「味わう」「話す」といった人が生きるうえで重要な役割を持っていて、こころと体の全身の健康に影響があるため、歯の寿命を延ばすことは、健康寿命を延ばすためにとても大切なのです。
歯と全身の健康が関連する例を挙げると、- 高齢者で噛む力が低下すると、食欲低下や食べる食品に影響があり、栄養不足のリスクがある。
- また、栄養不足になると体力、筋力が低下したり、体の抵抗力が弱くなる。
- 歯周病が糖尿病や循環器疾患(動脈硬化や心筋梗塞)に関連性がある。
- お口の衛生状態が悪いと、抵抗力の弱い高齢者では誤嚥性肺炎のリスクが高くなる。
- 歯とお口の健康状態が悪いと、食べる楽しみ、話す楽しみが失われる恐れがある。
- う蝕(虫歯)のない乳幼児・こどもを増やす
- 成人(30〜64歳)の約8割が患っている歯周病の割合を減らす
- 年一回の定期検診受診者の割合を増やす
―などの項目について、具体的な数値目標決めています。
充実した老後を長く楽しむためにも、0歳から、できるだけ早い時期から、お口の健康やからだの健康に気を意識した生活習慣を送りましょう。
[参考] 健康日本21
http://www.kenkounippon21.gr.jp/
2012.12.11