入れ歯の治療の流れ

子どもの虫歯治療の麻酔について

失った歯を補う治療法の一つである入れ歯。その基本的な治療の流れや治療期間についてご紹介します。

その前に入れ歯の形態について簡単にご紹介します

入れ歯は自分の歯の代わりとなる人工歯と、粘膜に接する床[しょう]からなっています。部分入れ歯の場合は、入れ歯を歯に固定するためにクラスプ(留め具)が付いています。

【治療の流れと期間】

1. 簡単な歯型取り
入れ歯を作るためには、精密な歯型を取ることが必要です。その前準備として、既製品のトレーを使って簡単な歯型取りをします。
<歯科医院、または技工所の工程>
取った歯型に石膏を流して模型を作製し、お口に合うトレー(個人トレー)を作製します。
次の受診までの目安:5〜7日後
2. 精密な歯型取り
作製した個人トレーを使って、精密な歯型を取ります。併せて噛み合わせの型を取ることもあります。
<技工所の工程>
取った歯型に石膏を流して精密な模型を作製し、床を作ってその上にロウ(ワックス)を盛り、ロー堤と呼ばれる噛み合わせを記録するものを作製します。
次の受診までの目安:7〜10日後
※お口の状態によっては次の工程を飛ばし、3の技工所の工程へ進むこともあります。
3. 噛み合わせの高さの記録
噛み合わせの高さを決めるために、ロー堤をお口に装着し、人工歯を並べる位置や顎の位置などを記録します。
<技工所の工程>
記録した位置に人工歯を並べ、歯茎の形態をロウで作り、ロウ義歯を作製します。
次の受診までの目安:7〜10日後
4. ロウ義歯の試適
作製したロウ義歯をお口の中に装着し、形や噛み合わせ、安定性などを確認します。
<技工所の工程>
問題が無ければ入れ歯を仕上げにかかり、問題があればロウ義歯を再作製し、再度試適します。
次の受診までの目安:7〜10日後
5. 完成
仕上がった入れ歯を装着し、噛み合わせや安定性を確認し、お口に合うように細かい調整を行います。

入れ歯はこのような治療の流れで作られ、完成まで3〜5回、2〜4週間かかります。新しい入れ歯を入れて間もないころは、粘膜が擦れることが多くあり、入れ歯の完成から2〜5回は、調整のための通院が必要となります。その後、大きなトラブルがなければ、一年に3〜6回の定期検診に移行します。お口の状態は少しずつ変化していくので、入れ歯もそれに合わせて調整し続けることが必要です。


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