口内炎の原因と事前に防ぐ方法

頬の内側や舌などお口の中の粘膜に炎症が起こった状態の総称を口内炎といい、症状として腫れや、水疱、ただれなどがみられ、食事や歯磨きの際に痛むこともあります。ここでは、口内炎の原因と事前に防ぐ方法についてご紹介します。

口内炎の原因

口内炎の発症のメカニズムについては、確かな原因は明らかになっていないようですが、下記の様々な要因が関係していると考えられています。

  • 物理的な刺激
  • 頬や唇の内側を噛んだ、歯・歯ブラシ・入れ歯などが粘膜に当たった、やけどをしたなどでお口の中が傷ついたことによるもの。
  • 唾液の不足
  • お口の中が乾燥すると粘膜が傷つきやすくなります。
  • 日常のストレス
  • 不摂生な生活
  • 不規則な生活や疲労の蓄積などの不摂生が続いたことによるもの。また、ストレスを感じる生活は、口内炎ができやすいとされています。
  • ビタミンの不足
  • 偏った食事によって、ビタミン(A・B2・B6・ナイアシン)が不足したことによるもの。
  • 不衛生なお口
  • お口の中にはたくさんの細菌が存在します。唾液の不足や、歯磨きやうがいがきちんとできずにお口の中が不潔な状態が続くと、細菌が繁殖して口内炎ができやすくなることや、症状を長引かせてしまうことなどがあります。
  • 食べ物や金属のアレルギー
  • 食べ物や薬などのアレルギーによるもの。
  • ウイルス
  • ウイルスやカビ菌
  • ヘルペスや風疹(ふうしん)などのウイルスや、カンジダなどのカビ菌に感染によるもの。
  • 身体の病気
  • 貧血や鉄分不足などの血液疾患や、体の免疫力が低下する糖尿病や白血病、ベーチェット病、手足口病などの身体の病気によるもの。

食物アレルギーがある人やお口の粘膜が薄い人は、口内炎になりやすいとされています。

口内炎を事前に防ぐ方法

デンタルリンスで清潔に

  • お口の中を清潔に保つ
  • 毎食後にブラッシングをすることが理想ですが、どうしても時間が取れない場合は、水や、緑茶、デンタルリンスなどでお口をゆすぎ、時間が出来たときにきちんと磨くとよいでしょう。
  • 正しいブッラシング方法を学ぶ
  • 歯科で正しいブッラシング方法を習得することで、傷をつくってしまうことを防ぎます。
  • バランスの良い食事を心がける
  • 偏った食事が続いた場合は、サプリメントで補うなどをして、ビタミンやミネラルが不足しないよう心がけるとよいでしょう。
  • ストレスや疲労をためない
  • 免疫力を低下させないようにするために、休日は睡眠をしっかりとるようにし、自分なりのストレス解消法を身につけ、気分転換するようにしましょう。

なお、口内炎の多くは、1週間〜2週間で治ることがほとんどですが、なかなか治らない場合や、一度にたくさんできる場合、繰り返し発症する場合は、全身的な病気が関係していることも考えられます。このような状態がみられる場合は、内科で受診されることをお勧めします。


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