自分の歯と同様に、入れ歯も毎日のお手入れが必要です。お手入れを怠ってしまうと、お口だけでなく全身に悪影響を及ぼすこともあります。ここでは、入れ歯のお手入れの際の注意点や、お手入れの手順、お手入れを怠った場合に起こりうることについてご紹介します。 |
| ●水やぬるま湯を使用 熱いお湯は入れ歯が変形する恐れがありますので、水やぬるま湯で行うとよいでしょう。 ●破損しないように注意 入れ歯は、落とすと欠けたり割れたりしやすいものが多いので、取り扱いには注意しましょう。お手入れ中の破損を防ぐために、あらかじめ洗面器やプラスチックの容器などに水をはった上で行いましょう。 ●毎食後にお手入れ できれば毎食後に入れ歯を外し、お口の中と入れ歯のそれぞれをお手入れしましょう。
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STEP1 すすぎ洗い
まず、ヌメリや食べカスを洗い流しましょう。 ![]()
STEP2 ブラッシング
歯ブラシで入れ歯を磨きましょう。歯磨き剤を使用しないことが望ましいです。歯磨き剤には研磨剤が含まれているものが多く、それによって入れ歯が傷ついて細菌が発生しやすくなり、粘膜の炎症や口臭の原因となることがあります。 【部分入れ歯の場合のポイント】 バネ部分を磨くときは、力を入れてしまうと変形の原因になりますので、軽い力でみがきましょう。 ![]()
STEP3 すすぎ洗い
よく洗ってから装着する、または水をはった容器で保管します。
〔就寝前や時間があるとき〕
定期的に入れ歯洗浄剤を使用されることをお勧めします。洗浄剤のなかには、入れ歯の臭いや細菌、着色やタバコのヤニを落とすなどの効果が得られるものもあります。使用方法は製品によって異なりますので、使用説明書や注意事項に従ってください。 〔就寝時の入れ歯の着け外しについて〕 歯科医師より就寝時に入れ歯を外すように指導された場合は、水もしくは洗浄剤をはった容器に保管するようにしましょう。入れ歯を乾燥させてしまうと、変形やひび割れが起こることもあります |
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お手入れを怠ると、下記のことが起こることも考えられます。
【※1】
口腔カンジダ症とは、白い苔のようなものや、ヒリヒリとした痛み、口角が切れるなど、舌や粘膜に異常がみられます。身体の抵抗力が低下している場合は、気管支や、肺、心臓などに感染し、重篤な症状をもたらすこともあります。 きちんとお手入れを行うことでこれらを予防することができますので、こまめに洗って清潔に保ちましょう。 |
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入れ歯が合っていないように感じるときは、粘膜や噛み合わせに合っていないことが考えられます。また、合っていない入れ歯を使い続けてしまうと、その刺激によって歯茎が痩せてしまったり、入れ歯がますます合わなくなったりすることがあります。違和感があれば放置せずに、速やかに受診しましょう。 |