補助的清掃用具 −デンタルフロス−

デンタルフロスとは、ナイロンなどの繊維を束ねたひも状の清掃用具のことで、歯と歯の隙間や歯の表面の汚れを落とす場合に使用されます。

デンタルフロスの種類

ホルダー型デンタルフロス

適度な長さ(指先から肘の長さぐらい)で切って使用する糸巻き方と、俗に糸ようじと呼ばれるホルダー型(右写真)があります。

糸にワックスがほどこされているワックスタイプと、何も加工されていない、アンワックスタイプがあります。ワックスタイプは、滑りがよく使いやすいため、使い慣れていない方や被せ物(差し歯)が多い方に適しています。アンワックスタイプはコーティングされてないため、より多くの汚れを絡み取ることが可能です。デンタルフロスを使い慣れた方に適しています。

デンタルフロスの基本的な持ち方

指巻き法

左右の中指に糸を巻きつけ、親指と人差し指で持ちます。

指巻き法

サークル法

薬指・中指・小指で糸を巻きつけ、親指と人差し指で持ちます。

サークル法

デンタルフロスの使い方

ホルダー型デンタルフロス

動かし方

歯の面に沿わせて、上下や前後にのこぎりを引くように動かします。一つの隙間が終わったら、使用した部分をずらし、新しい部分で清掃を行いましょう。強く歯茎に当たってしまうと歯茎が痩せることがありますので、ゆっくり動かすことがポイントです。

上あごの歯には

デンタルフロスを上向きに持ちます。このとき、親指で持ったデンタルフロスを歯の外側にして、もう片方を力が入り過ぎないように人差し指で抑えながら歯の内側に持ちます。

下あごの歯には

デンタルフロスを人差し指で抑えながら、片側を歯の内側にもう片方を歯の外側にして、下向きに持ちます。

毎日のブラッシングの補助が目的のデンタルフロスは、単独で歯の清掃をするのではなく、必ず歯ブラシとセットで使用するようにしましょう。また、歯の清掃用具は使い捨てですので、一度使用したら捨てるなど、不衛生にならないように使用しましょう。


歯のトリビア

注目トピック