地域で行われる子どもの歯科健診は、1歳6ヶ月児と3歳児に対して行われる「乳幼児健康診査」の項目の1つとして実施されており、全国の市区町村ですべてのお子様が無料で受けられるようになっています。 子どもの歯科健診が行われる目的、年齢ごとの子どもの歯の特徴、歯科健診を活用してお子様の健康を守る方法をご紹介します。 |
厚労省では、「国民健康づくり運動(健康日本21)」の中で「歯の健康」を課題の1つとして取り上げ、幼児期の虫歯予防について「3歳児で虫歯のない者の割合を80%以上にする」という目標を掲げています。乳幼児のお口の状態や生活環境は虫歯になりやすくなる特徴がみられ、 |
▼1歳6ヶ月児の歯の特徴と生活環境 ▼3歳児の歯の特徴と生活環境 【2歳児歯科健診について】
全国的に1歳6か月児の健診ではそれほど虫歯になっていませんが、3歳児歯科健診で虫歯が増加している傾向にあり、その対策として、中間の2歳児歯科健診を行うところが増えています。 |
■健診の日時・場所の確認 ■費用の確認 ■持ち物の確認 ■注意点の確認 |
乳幼児の歯科健診では、歯、歯茎、歯並び、噛み合わせの状態、粘膜の異常の有無などを確認し、保護者の方へ現状の説明、相談、指導などが主に行われています。市町村によっては、歯質の強化を期待することができる「フッ素塗布」やブラッシング、食生活の指導などを併せて受けられるところもあります。 |
健康診査結果で問題があれば、それに基づく具体的な指導を受けることになります。かかりつけの歯科医院、または、お近くの歯科医院で、精密検査や治療を受けるよう指導された場合は、早期に受診するようにしましょう。 |
乳幼児の歯科健診は、母子保健法で規定されており、生涯の健康維持のために大切であるといわれています。虫歯の本数は年齢と共に増加傾向にあり、歯周病は血液を介して全身に様々な悪影響を与えます。虫歯や歯周病になってしまうと、適切な治療で修復したり、毎日のケアで進行を抑えたりすることもできますが、健康な状態に戻ることは極めて難しいのが現状です。お口やお身体の健康を生涯保つために、この時期に保護者が適切な口腔ケアや、正しい食生活について知り、お子様が毎日を生きいきと過ごせるように習慣づけておくことが大切です。 |