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口内炎の歯医者(歯科医院)での治療方法|口内炎の種類や予防法もチェック!

いつの間にかできてしまう口内炎ですが、何度も繰り返して悩む方も多いのではないでしょうか。口内炎は、自然に治るのを待つ以外、歯医者で治療してもらえます。

この記事では、歯医者での口内炎の治療方法について詳しく紹介します。口内炎の種類や予防方法も解説しますので、口内炎に悩まされている方はぜひご参考ください。

この記事のポイント3つ

・歯医者は口腔粘膜疾患にも対応しているため、口内炎の治療が可能です。
・歯医者では、レーザー治療、薬剤の塗布、内服薬の処方などが行われます。
・口内炎には、アフタ性口内炎、カタル性口内炎、ウイルス性口内炎など種類があります。

口内炎は歯医者で治せる?

口内炎ができた場合、自然に治るのを待つか、市販薬の使用が多いです。口内炎は通常1〜2週間で自然に治ります。

口内炎は歯医者で治療可能です。歯医者は歯だけでなく、口腔粘膜などを含めたお口全体の検査・診断・治療が行われる医療機関です。少しでも早く口内炎のストレスから解放されたい場合は、歯医者の受診もおすすめです。

また、口内炎だと思っていたら口腔がんと診断された、というケースもあります。そのほか、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎、クローン病、尿毒症、白血病などの全身疾患が隠れていることもあるため、口内炎には注意が必要です。

口内炎の歯医者での治療方法

歯医者でどのような口内炎治療が行われるのかを紹介します。

レーザー治療

口内炎にレーザー照射する治療方法です。炎症が起きている部分を焼くと、かさぶたのような薄い膜が形成され、しみたり痛んだりする症状が軽減されます。また、殺菌・消毒作用によって、数日で口内炎が治ることが期待できます。
*レーザー治療をしていない歯科医院もあります。

薬剤の塗布

歯医者では、口内炎治療として副腎皮質ステロイド薬入り軟膏の塗布が行われることもあります。また、シールタイプの薬を口内炎に貼る場合もあります。薬で炎症が抑えられ、口内炎の痛みが軽減されます。

内服薬の処方

口内炎の痛みの軽減や栄養補助を目的として、飲み薬の処方が行われることもあります。主な飲み薬は、非ステロイド性抗炎症薬、抗アレルギー薬、ビタミン薬、漢方薬などです。

歯科装置の調整

入れ歯や矯正器具が口腔粘膜に当たることが原因で口内炎になっている場合、歯科装置の調整を行うことが多いです。

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口内炎の種類

口内炎の原因や症状によって以下の種類に分けられます。

アフタ性口内炎

最も一般的な口内炎です。円形または楕円形で、中心部の表面が白くくぼみ、その周りが赤くなっています。飲食物がしみたり、歯ブラシが当たると痛みます。原因は明らかでなく、ストレス、疲れ、睡眠不足、ビタミン不足などが考えられています。通常は2週間以内に自然に治ります。

カタル性口内炎

入れ歯や矯正器具が当たる、自分の歯で噛む、やけどするなどの刺激によって引き起こされるのがカタル性口内炎です。ただれるような赤い炎症がみられます。

ウイルス性口内炎

ヘルペスウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどのウイルス感染によって生じる口内炎です。びらんや潰瘍を形成します。子どもは免疫力が低いため、ウイルス性口内炎にかかりやすいです。

口内炎を予防する方法3つ

口内炎は生活習慣を改善することで予防可能です。口内炎がすぐできる方は、以下のような方法を実践しましょう。

①体の免疫力を低下させない

ストレス、疲れ、睡眠不足、風邪などで体の免疫力が低下していると、口内炎になりやすいと考えられています。特にストレスが溜まっている場合に注意が必要です。ストレスを発散し、疲れが溜まっているときにはしっかり休むなどして、体の免疫力を高めましょう。

②バランスの良い食事を心掛ける

栄養バランスが偏っていると、口内炎になりやすいです。特に鉄分、ビタミンB群、ビタミンCの不足には注意しましょう。バランスの良い食事を心掛け、不足分はサプリメントで補うなどの工夫も口内炎予防に繋がります。

③お口の中を清潔に保つ

お口の中が不衛生だと細菌が繁殖しやすく、口内炎が治りにくい環境とされています。唾液が不足してお口の中が乾燥している状態も好ましくありません。日々の歯磨きを徹底し、適度に水分補給を行うほか、定期的に歯科検診を受けてお口の中を清潔に保ちましょう。

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まとめ

歯医者はお口の中のさまざまな疾患の検査・診断・治療を行う医療機関であり、口内炎も治療可能です。歯医者での治療方法には、レーザー治療、薬剤塗布、内服薬処方などがあります。口内炎は、通常1〜2週間で自然治癒しますが、全身疾患の一症状として現れる場合もあるため、なかなか治らない場合は早めに歯医者を受診しましょう。

この記事で、歯医者での口内炎の治療方法に関するあなたの疑問や不安が、少しでも解消されれば幸いです。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

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