年齢が40代や50代になると、歯の健康に大きな関心をもつ方が多くなります。将来のお口の健康に備えて、クリーニングを定期的に受けたいと考える方もいるのではないでしょうか。歯の健康を保つためには、どれくらいの頻度でクリーニングを受けたら良いのか紹介します。
記事のポイント3つ
・歯の健康状態や生活習慣により異なるが、セルフケアができている方であれば3~6ヵ月ごとのクリーニングで充分
・公的医療保険適用診療の場合、料金は3,000~4,000円ほど、自費診療は5,000~10,000円ほど
・公的医療保険適用のクリーニングは30〜45分ほど、自費診療のクリーニングは1時間ほどかかる
【タイプ別】歯のクリーニングを受ける頻度の目安
虫歯や歯周病のかかりやすさ、ご自身でのクリーニングのレベルなどによって、歯科でのクリーニングを受ける適切な頻度は異なります。どのようなタイプに皆さんが当てはまるか見ていきましょう。
セルフケアがきちんとできている方:3~6ヵ月に1回程度
ブラッシングや食生活の改善など、ご自身でのセルフケアがしっかりできている方であれば、3〜6ヵ月ごとのクリーニングでも問題ないと考えられます。
歯科医院で歯磨き指導を受けて正しく磨けている方、デンタルフロスなどを併用し隅々まで汚れが取れている方など、セルフケアができているのであれば、歯科で頻繁にクリーニングを受ける必要はないでしょう。
このほか、磨き残しが少ない方、歯石が付着しにくい方なども同様の頻度で問題ないでしょう。
歯並びが良くない方:1〜2ヵ月に1回程度
歯並びが良くない方は、ブラッシングをして歯が重なっているところや歯間に磨き残しができやすく、歯石が溜まるリスクも高くなります。1〜2ヵ月ごとにクリーニングを受けて、歯石を取り除くことを考えて良いでしょう。
*しっかりと磨けている方は3〜6ヶ月に1回のクリーニングでも問題ありません。
歯石がつきやすい方:2〜3ヵ月に1回程度
生活習慣により歯石がつきやすいタイプの方もいます。甘い物をよく摂取する方なども歯石が付着しやすくなるため、2〜3ヵ月ごとのクリーニングが必要です。特に下の前歯の裏面に歯石が付きやすいので、歯の裏側も歯ブラシで磨きましょう。
虫歯になりやすい方:1〜2ヵ月に1回程度
お口の中に汚れ(細菌)が溜まっていると、虫歯ができやすい環境になります。間食が多い方、甘い食べ物や飲み物をよく摂取する方、補綴物が多い方などは1〜2ヵ月ごとのクリーニングをおすすめします。
歯周病の方:1〜3ヵ月に1回程度
歯周病にかかっている方は、継続的なクリーニングを受けることで進行を止められます。初期段階で改善できるよう、定期的にクリーニングに行きましょう。歯周病の状態により通院頻度が異なります。
歯の着色が気になる方:2〜3ヵ月に1回程度
カレーやコーヒー、赤ワインといった色の濃い飲食物をよく摂取する方は、歯が着色しやすくなります。歯の白さを維持するためにも、定期検診を兼ねてクリーニングに行くのが良いでしょう。
タバコを吸う方:1〜3ヵ月に1回程度
タバコにはタールが含まれており、歯に黄ばみを作る原因になります。喫煙習慣がある方は、色が沈着するのを防ぐためにもクリーニングに行く必要があります。
歯のクリーニングの料金はいくら?
公的医療保険適用の診療と自費診療で料金は異なります。
公的医療保険診療の場合:3,000~4,000円程度
公的医療保険適用診療の場合、3割負担で3,000~4,000円ほどかかります。歯の治療の一環であれば保険適用になります。
2025年8月 株式会社メディカル調べ
自費診療の場合:5,000~10,000円程度
自費診療の場合、5,000〜10,000円ほどかかります。予防や審美性の向上などが目的の場合は公的医療保険が適用されません。自費診療のクリーニングでは、歯の表面の着色汚れなどもきれいに落とせます。
2025年8月 株式会社メディカル調べ
歯のクリーニングにかかる時間
クリーニングには公的医療保険診療と自費診療があり、それぞれ要する時間が異なります。
公的医療保険診療の場合:30分~45分程度
歯周病にかかっているなど、健康上の問題がある場合、公的医療保険が適用になります。歯垢や歯石の除去が中心の治療です。
自費診療の場合:1時間程度
審美性の向上や予防が目的のクリーニングは、自費診療になります。自費診療のクリーニングでは、歯の表面の着色なども1本ずつ丁寧に取り除いていきます。専門的な器具や薬剤を使って磨き上げていくため、公的医療保険診療よりも時間がかかります。
歯のクリーニングで行うことは?
歯をきれいにするだけでなく、今後の健康維持を考えた処置が行われます。
お口の中の検査
虫歯や歯周病の有無をチェックするほか、歯並びや噛み合わせの状態なども確認します。場合によってはレントゲン撮影をして、より詳しい状態を調べます。検査結果からクリーニングの方針を決めます。
歯石除去
ブラッシングでは取れない歯石を取る処置です。スケーラーという器具を使い、歯周組織から歯石を削り取ります。歯石除去には、虫歯や歯周病、口臭の予防などさまざまなメリットがあります。
→歯石除去のメリットについて詳しくは『歯石除去が恥ずかしい3つの理由|歯石取りのメリットを把握しよう!』を紹介します。
歯面清掃
歯石を除去したら、専門的な器具と薬剤を使って歯面を磨き上げます。着色やバイオフィルムを落としてツルツルにします。歯面が滑らかになると汚れがつきにくくなって、虫歯や歯周病の予防になります。
フッ素塗布
歯の再石灰化の促進や歯質強化、細菌の酸分泌を抑える作用をもつフッ素の塗布を行います。大人だけでなく子どもの歯にも効果的です。
歯磨き指導
患者さんに合ったブラッシングの方法を指導します。歯ブラシの選び方、持ち方、動かし方などを学ぶことができます。また、デンタルフロスなどのデンタルグッズの使い方も教えてもらえます。
まとめ
歯のクリーニング頻度は、その人のお口の健康状態によって異なります。セルフケアがしっかりできていて健康な状態であれば3〜6ヵ月ごとで問題ありませんが、虫歯にかかりやすい方は3ヵ月ごとにもなり得ます。
また、歯のクリーニングが治療の一環であれば保険診療になり、予防や審美性の回復が主目的であれば自費診療となるため、注意が必要です。クリーニング頻度についてアドバイスを受けたい方は、歯科医院で相談すると良いでしょう。