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歯石除去 恥ずかしい

歯石除去が恥ずかしい3つの理由|歯石取りのメリットを把握しよう!

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歯医者で歯石除去をしてもらいたくても、「大人になっても歯医者が苦手」「最後に受診したのがいつか思い出せない」という方も実際に多いです。歯医者から長年遠ざかっていると、「歯科医師や歯科衛生士に、ボロボロの歯を見られるのが恥ずかしい」と感じてしまいますよね。

この記事では、歯石除去が恥ずかしいと感じている方に、歯科医師や歯科衛生士の抱く患者さんへの思い、歯石除去のメリットなどを紹介します。歯医者に行く一歩が踏み出せない方は、ぜひ参考になさってください。

この記事のポイント3つ

・歯石除去が恥ずかしい代表的な理由は、歯石がたくさん付着している、虫歯が多い、口臭がするの3つです。
・歯科医師や歯科衛生士はあまり気にしてなく、歯石除去にやりがいを感じます。
・歯石除去により虫歯・歯周病予防などのメリットがあります。
・歯石除去のデメリットは痛みや出血が生じる点です。
・歯石除去のために定期的に歯医者に行くことが大切です。

歯石除去(歯石取り)が恥ずかしい3つの理由

歯石除去が恥ずかしいと感じる方は多いです。代表的な理由を紹介します。

歯石がたくさん付着しているから


歯石は歯医者でしか除去できません。歯石がたくさん付着していることは、長く歯医者に通っていないことを意味し、見た目も汚れています。歯を見せることに抵抗を感じる方も多いです。

虫歯が多いから


歯科医師や歯科衛生士に虫歯が多い状態を見られるのが嫌で、歯石除去に行くのが恥ずかしいと感じる方も多いです。虫歯があるなら、治療しなければ悪化する一方で、神経にまで達すると我慢できない強い痛みが生じます。悪化すると治療が大がかりになるため注意が必要です。

口臭がするから


口臭の自覚があり歯石除去が恥ずかしいと感じる方もいます。口臭は虫歯や歯周病が主な原因で、歯医者で治療を受ければ改善していきます。

歯石除去が恥ずかしいと思う患者に対する歯科医師や歯科衛生士の考え

歯石除去が恥ずかしいと思う患者さんは多くいる一方、歯科医師や歯科衛生士はどのように感じているのでしょうか。歯医者側の考えや思いを紹介します。

特に気にしない


歯科医師や歯科衛生士は、一日に何十人という患者さんの処置を行い、一人ひとりの歯の汚れをいちいち気にしていません。「歯に問題はないか」「これからどう改善していけるか」に関心を持ちます。

歯石がたくさん付着していても、安心して受診してください。

やりがいを感じる


歯科医師や歯科衛生士には、「歯石が多いほうがやりがいがある」という人も一部います。たくさんの歯石を全部きれいに取り除くことは達成感を得ることに近いからでしょう。

そもそも歯石とは?

歯石は、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が石灰化し硬くなったものです。歯にこびりつき、歯磨きで除去できません。歯石除去には、歯医者の専用器具・機器でスケーリングという歯石除去の処置を受ける必要があります。

また、歯石は本来、歯茎に覆われている歯根面にも付着します。歯石を放置していると、歯周病を引き起こす歯垢が付きやすく、歯周病の悪化の恐れがあるため、定期的な歯石除去が大切です。歯石が付着しやすい人も、正しい歯磨きを実践すれば歯石の付着を遅らせることができます。

歯石除去の3つのメリット

歯石除去は口腔内の健康を守るために必要で、具体的には以下のメリットがあります。

虫歯や歯周病の予防


虫歯や歯周病の直接的な原因は、歯に付着したままになってる歯垢です。奥歯の噛み合わせ面、歯と歯の間、歯と歯茎の間など、磨き残しが多い部分に歯垢が溜まります。

また、歯垢を放置していると歯石になります。歯石自体は虫歯を引き起こさないものの、ざらざらとした歯石の表面には歯垢が溜まりやすく、細菌が増殖して虫歯や歯周病を引き起こし悪化させたりする恐れがあります。定期的な歯石除去が虫歯や歯周病の予防につながります。

歯茎のトラブルの予防


歯石や歯垢は、歯と歯茎の間の溝である「歯周ポケット」付近にも溜まります。炎症が起き、歯茎が赤く腫れて痛みや出血する恐れがあるため、歯石取りはトラブルを防ぐため重要です。

口臭の予防


口臭の原因は、舌苔(ぜったい)・歯周病・虫歯です。主な口臭の原因の舌苔は、口腔内の細菌やカビが舌の表面に蓄積して苔状になったものです。

また、歯石に付着している歯周病細菌が毒素を出し、口臭を引き起こす。そのほか、歯茎からの出血や膿、口臭の発症につながります。

定期的に歯石取りをすると、歯周病になりにくくなり、口臭予防も可能です。

歯石除去の2つのデメリット

歯周病予防で特に重要な歯石除去ですが、以下のデメリットがあることも知っておきましょう。

痛みや出血が生じる場合がある


歯石除去では、専用の器具・機器を使って歯にこびりついた歯石を取ります。虫歯治療のように神経に触れる痛みではないものの、器具が歯や歯茎に当たった際の刺激で鋭い痛みを感じることがあります。歯茎から出血することも多いです。

長期間放置された歯石はこびりついて取り除きにくいため、除去時に痛みや出血が生じやすいです。また、歯石除去で、一時的に知覚過敏症状が起こる可能性もあります。

超音波スケーラーの水が気管に入ってしまうことがある


超音波スケーラーは、超音波振動を利用して歯石を粉砕し除去する機器です。短時間で効率よく歯石除去が可能なメリットがあります。

まとめ

歯石除去が恥ずかしいと感じる代表的な理由は、歯石がたくさん付着している、虫歯が多い、口臭がするの3つです。恥ずかしさを感じるかもしれませんが、歯石除去を行う歯科医師や歯科衛生士はそこまで気にしていないため、安心して受診してほしいです。

歯石除去で痛みや出血が生じる場合があるものの、虫歯や歯周病の予防につながるなど、メリットが大きいです。歯石取りは自分ではできないため、定期的に歯医者で除去してもらうことが大切です。

この記事で、歯石除去への恥ずかしい気持ちが少しでも解消されたら幸いです。

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開

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