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歯石除去 公的医療保険適用

歯石除去(歯石取り)が公的医療保険適用された場合の料金|公的医療保険適用の条件は?

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お口の中に歯石がないか、なんとなく気になる方もいるのではないでしょうか。歯石は虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊です。歯石があるなら、取り除いてスッキリしたいですよね。歯石除去は公的医療保険診療で可能か、料金はいくらかを解説します。

この記事の要約

・公的医療保険診療の歯石除去の料金相場は3,000~4,000円程度
・歯周病治療での歯石取りは、公的医療保険が適用される

歯石除去(歯石取り)が公的医療保険適用されるための条件

公的医療保険診療対象の歯周病の治療では、診断や治療方針にもとづいて歯石取りが行われます。これは歯肉の炎症を緩和する投薬などでも、公的医療保険診療の対象です。

歯石除去が公的医療保険適用された場合と自由診療の場合の費用

歯石除去に公的医療保険の場合と自費診療の場合とでは、治療費に違いがあります。治療にかかる費用を紹介します。

公的医療保険適用の場合の費用相場:3,000~4,000円


公的医療保険診療で歯石除去を受けると、3割負担で3,000~4,000円です。公的医療保険が適用される条件は歯周病の治療が目的です。スケーラーなどを使って主に歯に付着している歯石を除去します。

定期的に通院している方は1回の治療で終わることが多いですが、保険の仕組み上2回以上通うことが多いです。

2024年12月 株式会社メディカルネット調べ



自由診療の場合の費用相場:7,000~20,000円


自費診療で歯石除去をする場合、7,000〜20,000円と医院で大きく異なります。自費診療での歯石除去は歯周病でない場合の歯石の除去や、ステインの除去など歯の見た目(審美性)の向上が主な目的です。

歯科器具を使ったお掃除(PMTC)の内容として、歯石を丁寧に取り除き、歯の研磨、フッ素塗布、ステイン除去などのクリーニングがメインです。こうした施術は1度の通院で終わります。

2024年12月 株式会社メディカルネット調べ


歯石除去に必要な通院回数の目安とは?

歯周病の進行度などによって、必要な通院回数の目安が異なります。症状が軽度なら、定期通院の回数が少なくなります。

健康な歯肉の場合


歯肉の色が薄いピンク色をしていて、引き締まっている状態です。歯を磨いても出血が見られません。歯肉が健康な状態であれば、歯石除去を含めた治療が1回で終わることが多いです。

歯肉炎の場合


歯肉が赤く、歯肉がプクッと腫れている状態です。歯磨きによって出血する場合があります。歯を支える骨に影響は出ていませんが、歯石除去のために1〜2回治療します。

軽度歯周炎の場合


歯と歯肉の間に歯周ポケットとよばれる溝があります。歯を支える骨に軽度の吸収が見られ、歯周ポケットに歯石が付着しやすくなります。歯肉炎同様、歯肉は赤く、出血することもあります。ポケットの歯石の除去をすることがあり、2〜4回行われます。

中等度歯周炎の場合


歯周ポケットがさらに深くなり、歯石がより深い位置に沈着します。自然出血や排膿も見られ、骨が半分近く吸収され歯が揺れます。歯石を取るのがより困難になり、治療回数は3〜6回です。

重度歯周炎の場合


骨が半分以上も吸収され、歯が大きく揺れます。歯石やプラークを取り除くため、歯周外科治療が必要となる場合もあります。治療回数は5〜7回です。状態によっては抜歯が必要なことがあります。

歯石除去 公的医療保険適用

歯石除去を受けるべき頻度

普段から歯磨きができていれば、歯石は付きません。元々、歯石が付着しやすい人もおり、歯磨きがおろそかで歯石が付くことも考えられます。お口の中の状態により、3〜4ヵ月に1度くらいのペースで検診を受けます。

歯石を放置した場合のリスク

歯石が付着したまま放置すると、歯周病や虫歯の悪化など、健康面でさまざまなリスクを高めます。

歯周病や虫歯の原因になる


歯石は、歯垢が固まって歯に固着した細菌のかたまりです。歯石そのものは虫歯を引き起こすものではありませんが、歯石は表面がザラついて汚れが付きやすい特徴があります。汚れを放置すると、虫歯や歯周病が発生します。

口臭の原因になる


歯石に潜む細菌は、硫化水素やメチルメルカプタンというガスを発生させます。これは腐った玉ねぎのような臭いで、口臭の原因になります。歯ブラシが届きにくい場所や、被せ物と歯肉の境目など、歯石が形成されやすいところが口臭の発生源となります。歯周病が進行し排膿すると、口臭の原因になります。

歯茎にトラブルが起こりやすくなる


歯周ポケットの間に溜まった歯石は、炎症を起こす原因になります。炎症が進むと出血も顕著になり、血液が歯石に付くと黒くなるため、お口の見た目に悪影響を及ぼします。

まとめ

歯石除去は、歯周病治療の一環として行われる場合、基本的に保険診療になります。保険診療の場合、3,000~4,000円、自費診療の場合は7,000〜20,000円です(歯科医院によって治療内容が異なります)。通院回数は、歯石が少なければ1回で終わりますが、歯石が多い(歯周病が進行している)と治療回数も多くなります。

歯石の放置は歯周病や虫歯の原因になります。気になるようなら検査を受けてみましょう。

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