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第4回 歯と口の健康週間

連載 第4回 歯と口の健康週間

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フィリップス・ジャパン

第4回 口臭の原因

第3回は「虫歯の原因と治療方法」でそもそも虫歯とは?や虫歯の原因、治療方法などを紹介しました。
第4回となる今回は口臭の原因をご紹介したいと思います。皆さんは普段の生活で口臭を気にしこと、または人の口臭が気になったことはありますか?自分では気づきにくく、人には指摘をしづらい口臭はコミュニケーションに多大な影響を与える可能性があります。口臭の原因を知り、正しい対策を行い、さわやかな息を手に入れましょう。

あなたの口臭はどのタイプ?

口臭は大きく分けて4つのタイプに分類できます。あなたの口臭はどれに当てはまりますか?

1. 生理的口臭
朝起きたとき、お腹がすいたとき、緊張しているときは唾液が少なくなり、細菌が増殖して口臭の原因物質がたくさん発生するので口臭が強くなります。また、女性の場合、生理・妊娠時などホルモンバランスが変化したときに口臭が強くなる可能性があるといわれています。

2. 飲食物や嗜好品による口臭
コーヒーやタバコ、ニンニクやアルコールなどにおいが強いものを摂取した場合に一時的に口臭が強くなります。時間の経過とともににおいも弱まり消えていきます。

3. 病的口臭
口の中や全身疾患が原因で起こる口臭です。口の中の環境が原因の口臭は、虫歯や歯周病、歯や舌の汚れといったものがあげられます。(のちほど詳しく説明します)全身疾患が原因の口臭は、鼻やのどの呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病などの病気があげられます。

4. 心理的口臭
特に口臭がなくても、「自分には口臭がある」と思い込んでいる状態で、「自臭症(じしゅうしょう)」とも呼ばれます。本来、誰にでもある口臭を誇大解釈してしまい、周りを気にしすぎてしまうのが特徴です。最近は「スメハラ」という言葉があるくらいですから、気にしすぎてストレスを抱えてしまうかたも多いかもしれません。

主な口臭の原因はコレ!

さきほど紹介した病的口臭については、ほとんどが口の中に原因があるといえるでしょう。その代表的なものとして虫歯、歯周病、歯や舌の汚れがあげられます。ここからは鏡を準備して自分の口の中を確認しながら読んでみてください。

鏡の前でスマイル、もしくは口を開けて見てみましょう


・虫歯
虫歯になってしまった歯は腐敗臭のような独特なにおいを発生させます。象牙質の内側にある神経まで虫歯が進行し神経が腐敗してしまうと強烈なにおいがするでしょう。
歯の表面の透明感がなく、白濁した状態は初期虫歯の可能性があります。そこから虫歯の進行が進むと歯は黒ずんできます。さらに虫歯が神経まで達すると歯は灰色になってしまいます。このような状態の歯がありませんか?そこから口臭の原因となるにおいが発生しているかもしれませんので、すぐに歯医者さんで治療をしてもらいましょう。

・歯周病
初期の段階では痛みもなく自覚症状はありませんが、静かに進行していく病気です。歯磨きをしていたら血が出るようになったら歯周病が進行している可能性があります。歯周病のかたの多くは「腐った玉ねぎ」のようなにおいがするといわれています。虫歯はなくても歯医者さんでの治療が必要です。

・歯垢
歯垢とは歯の表面に付着している堆積物で細菌のかたまりです。歯垢を放置しているとより強固な歯石を作り出します。歯と歯の隙間や奥歯の平らな面に汚れが残っていませんか?歯垢や歯石が口臭の原因になっているかもしれませんよ。歯石が増えると口臭だけでなく歯周病を引き起こす原因にもなりますので歯医者さんでクリーニングをしてもらいましょう。

鏡の前で「あっかんべー」してみましょう



・舌の汚れ
鏡の前で「あっかんべー」してみたとき、舌の表面に白い汚れがついていませんか?この白い汚れは「舌苔(ぜったい)」といって、舌の表面に食べ物のカスや口の中の粘膜から剥がれ落ちた細胞などの汚れが溜まったものです。口臭の原因で一番多いとされているのが舌苔です。舌の表面がやや白っぽく淡いピンク色であれば問題ありませんが、この舌苔が溜まり全体が真っ白になっている場合は、口臭の原因になるだけではなく、味覚障害や歯周病、口腔カンジダ症などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

舌をケアする方法は?


口臭や他の病気を引き起こさないようにするには舌苔を取り除かなければいけません。むやみに歯ブラシでゴシゴシ磨くと舌を傷つけてしまうのでNGです。

・マウスウォッシュを使う
マウスウォッシュを使って口をゆすげば、舌に付着した汚れを洗い流せるだけでなく、においのもととなる細菌も殺菌してくれるので口の中を清潔に保つことができます。ポイントとしては歯磨き、舌磨きのあとに仕上げでマウスウォッシュを使うことと、マウスウォッシュを使ったあとは水で口をゆすがないことです。

・舌磨き専用のブラシを使う
歯磨きのついでに歯ブラシで舌磨きをしているかたもいるかと思いますが、かためのブラシで磨いてしまうと舌を傷つけ、余計に汚れが付きやすくなってしまうので控えましょう。舌磨き専用のブラシやヘラ状のクリーナーと専用のジェルを使って優しく丁寧に磨きましょう。ポイントとしては舌の奥から手前に優しく引くようにすることと、一度引くごとにブラシを水で洗うことです。

主な口臭の原因はコレ!

こんな調査結果も

歯科用医療関連製品の販売を行うADI.Gは2019年5月7日~年5月24日の期間、歯科医師100名、歯科衛生士150名を対象に「患者さんの口腔内衛生に関する調査」を行いました。

【歯医者さんの本音アンケート】患者さんの口臭「気になった」9割超 ADI.G調べ

 

「患者さんの口臭が気になったことはありますか?」と質問したところ、歯科医師98%、歯科衛生士99.3%が「ある」と回答があったそうです。そして、デリケートな問題であるだけに「口臭が気になっても伝えにくい」という回答が多かったようです。そのほかにもも、歯磨き上手は「半数以下」、もっとも多いトラブルは「歯周病」という気になる結果も出ています。
歯医者さんや衛生士さんに口臭を指摘されたことがないから大丈夫だと思い込み、判断するという考えは改め、毎日のセルフケアを見直さないといけないですね。

まとめ

連載第4回目は「口臭の原因」を紹介させていただきました。口臭といっても原因はいろいろあるということがお分かりいただけましたか?
口臭の約80%は口の中に原因があると言われています。その口臭の原因を見極め、口の中で起きている何らかの原因を解決するためには歯医者さんや歯科衛生士さんの力を借りるのが近道でしょう。プロのケアと毎日のセルフケアでさわやかな息を手に入れましょう。
次回は歯磨きのしかた、歯磨きグッズを紹介します。

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