「虫歯治療」で想像するイメージはどんなもの?麻酔の際のチクっとした後のじゅわ~っと感じ、「ウィ~~ン」「キーーン」といった機械音と歯が削れる音など「怖い・痛い」といったイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?今回は、虫歯治療のイマを調査してきましたので、ご紹介いたします。
そもそも虫歯とは?
虫歯とは、口の中にあるミュータンス菌という細菌によって歯が溶かされていく病気であり、成人日本人の8割以上に、少なくとも1本は虫歯があるといわれています。
発生原因には、「歯質」「糖質」「細菌の数」の3つの要素が必須なので、この要素が揃わなければ虫歯は発生しないとされています。つまり、口の中にいる「ミュータンス菌(細菌)」が「糖質」を栄養として増殖し、プラーク(歯垢)作って「歯質」に付着させ、歯の表面に穴を開け、拡大していく、これを虫歯と呼んでいるんです。
よく親から「甘いものばっか食べていると虫歯になるよ」「歯を磨かないと虫歯になるよ」と言われた方もいるのではないでしょうか?歯磨きをすることで、このプラークや糖質となる食べかすをなるべく口の中に残さないようにしましょうということだったんですね。ただ、毎日磨いているのに虫歯になったという人もいるように、歯磨きは予防するための1つの手段ではありますが、やはり磨き残しや人それぞれの口腔環境によって虫歯になってしまうことがあるので、定期的に歯医者へ受診し、予防していきましょうと言われているんですね。
虫歯治療のイマ!! - 麻酔編 -
歯医者さんでの麻酔。あの痛みと独特の感覚で、もうその時点でゾッとする方もいるのではないでしょうか?そんな麻酔も日々進化しているんです。
①笑気麻酔
鼻から吸うだけで鎮静状態が得られ治療後は肺などから体外にでていく「笑気麻酔」といわれるもの。歯科恐怖症の方や子供など「歯医者が怖い・・・」と緊張と恐怖が押し寄せてくる方にリラックスして治療を受けることができるスグレモノなんです。麻酔の名前が「笑気」とありますが、ヘラヘラしてしまうわけではないそうです。
②塗る麻酔
塗るタイプの麻酔・・・?麻酔注射を打つ前に、患部にジェル状の麻酔を塗ることで、あの「チクッ」とする痛みを感じることなく注射されるようです。麻酔前麻酔といったとこでしょうか?注射の痛みがイヤだといった方には優しい気遣いなのではないでしょうか。
③電動麻酔器
麻酔注射が刺さった瞬間に痛みがなかったとしても、あの麻酔液がじゅわ~っと流れ込むあの独特の感じがイヤな人向けの「電動麻酔器」。麻酔液を流しいれる速度をゆっくりかつ一定の速度で流し込めるシロモノなので、流されているのが少し分かるけど、感じにくくなるようです。
④麻酔針の細さや麻酔液の温度
麻酔針の細さはなかなか重要のようで、太い針より細い針を使えば痛みが少ないといわれています。例えば、蚊に刺された瞬間に「痛い」と感じる人は少ない(もちろん蚊の種類によっては痛い蚊もいますが)ように、針が細ければ気づきにくいとまではいかなくても、痛みが少なくなるようです。
また、麻酔液の温度。冷たすぎる、熱すぎると不快感を抱いてしまうので、人肌と同じ温度にしておくことで少しでも痛みや不快感がなくなるんだとか。
麻酔という行為1つに対しても歯医者さんのお気遣いを感じます。塗る麻酔をしてもらった後に、人肌の麻酔液を搭載した電動麻酔器で極細の針を通じて麻酔してもらったらどうなるんでしょうね。
こういった麻酔を行なってくれることを歯医者さん選びの条件として選ぶのもよいのかもしれません。
虫歯治療のイマ!! - 治療方法編 -
麻酔が効いてきて痛みを感じなくなってくると治療が始まります。いくら麻酔で痛みをを感じなくなったと言えども、「歯を抜かれてしまうのでは?」「大部分を削られてしまうのでは?」などなど治療に怖さはつきものかもしれません。そんな悩みを解決してくれるかもしれない虫歯治療法をご紹介します。
①マイクロスコープを使った治療
マイクロスコープとは顕微鏡(拡大鏡)のことで、治療しなければいけない箇所を顕微鏡を使ってとても細かく見ることで、本当に治療しなければいけない部分のみに治療することができる画期的な治療方法なんです。肉眼では分からない細か~い点を見ることができるので、より精密な治療ができるとのことです。インプラントや歯周病治療、被せ物など様々な治療に活躍しているようです。
ちなみに、人の肉眼で見れる大きさの限界は0.1~0.2mmといわれており、人の髪の毛の太さが0.1mm程度とされています。マイクロスコープを使用すると3~20倍まで拡大して見ることが可能だとか。
②レーザーによる治療
歯を削られるときに聞こえる「キーーン」って音。あれは「エアタービン」という歯を削る際に使用する機械の音なんです。人間のからだの中で1番硬い歯を削るためには、なかなか苦労するようで、地球上で1番硬い素材「ダイヤモンド」を使い高速回転で削っているようです。高圧で圧縮された空気を送り込みその力で高速回転させており、その速さはなんと1分間に30万~40万回転なんだとか。あの「キーーン」音はその圧縮された空気の音のようです。空気の力ではなく電気の力などに代えれば音は静かになるが、この回転数を実現するのは難しいので、あの音は仕方ないといえば仕方ないのですね。
しかし、レーザーによる治療だと、あの音は聞こえずに治療できるのです。虫歯に感染している部位のみにレーザーが反応及び照射して削るため、音もしないし削り過ぎが起こりにくいんだそうです。また、同時に「殺菌」「耐酸性」を高める効果があるようで、再発防止も行えるようです。ただどの症例にもできるわけではないので、こちらは歯医者さんの判断に任せるしかないですよね。
③光による治療
光殺菌治療とは、もともとガンの治療に使われていた治療法。それを欧米を中心に歯科でも使われ始めているんだとか。「光感受性ジェルを細菌に浸透させ、そのポイントに対して数ナノ秒というとても短い時間で「活性酸素」を発生させ細菌を破壊する」。悪さをしている原因箇所に「ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素」を送り込み細菌ごと破壊してしまうというスゴ技の治療法なんです。ただ、日本ではまだ承認されていない医療機器のようなので、こちらはよく医師と相談してから受けるとよいかもしれませんね。
最後に・・・
「虫歯治療に削らない、痛みがない治療があるってホント?」と題して調べてみると、自分が小さいころに行った歯医者のイメージとは変わっているんだなとつくづく感じませんか?少し歯に違和感を感じても「歯医者コワイ」「歯医者イタイ」のせいで行くのをためらっている人がいたら、この記事を読んで印象が変わっていただけたらいいなと思います。
そういう私も最後に歯医者に行ったのいつだろう?側ですが、そもそも虫歯にならなければ怖い思いも痛い思いもしないので、検診から始めてみようかなぁ、なんて思っています。
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