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宇宙飛行士に虫歯は大敵!?

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横向きに生えてしまった親知らずやひどくなってしまった虫歯など、歯医者さんでは色々な症状に対してその治療法のひとつとして「抜歯」をすることがあります。

歯医者さん以外に抜歯を訓練する職業とは

歯科医師免許を持っている歯医者さんは、医学的に歯を抜く方法を学校できちんと習っていますが、難しい症例になると大学病院で行ったりすることもあります。

ところで、歯医者さんの他にも「抜歯」の訓練をする職業があるのですがご存知でしょうか?

それは宇宙飛行士の方々です。

なんで宇宙飛行士に抜歯の技術が必要なの?

どうして宇宙飛行士が歯を抜く訓練をするのかというと、宇宙空間で歯が痛くなり、痛み止めの薬も効かなくなってしまったら歯を抜いてしまうんだそうです。その時のために歯を抜く訓練をするのです。

治療もせずにいきなり抜歯!?と思ってしまいますが、考えてみればスペースシャトルや宇宙ステーション、あるいは火星や月にはまだ歯医者さんはありませんよね。

仮にシャトル内に歯医者さんがいたとしても、無重力の状態で歯を削るような治療をしたら、水分や削った粉が飛び散って大変なことになりそうです。

気圧の変化によって歯の状態に影響が出ることがあるんです

急激な気圧の変化は歯痛を起こす危険があります。

宇宙空間で着る宇宙服の中は約0.3気圧に減圧されているそうですが、この減圧環境で作業をして、宇宙船の中では宇宙服を脱ぎ1気圧の中に戻る、という気圧の変化を繰り返す宇宙飛行士のお口の中に、もし虫歯や不十分な歯科治療の跡があると、ひどい歯痛が起こる可能性がとっても高くなります。

ですので、スペースシャトルの打ち上げ前には、身体だけでなく歯科検診も必ずしっかり行われるそうです。

空のお仕事では歯の健康が必須!?

ちなみに・・・
宇宙飛行士と同じように気圧の大きな変化を身体に受ける職業である、飛行機に乗るパイロットにとっても歯の健康はとても大切です。

戦闘機に乗るパイロットでも、民間の航空会社のパイロットでも、その選考過程で歯の検査は必須だそうです。

空と地上を行き来するパイロットの場合は、地上に戻った時に歯科医院に行くことができますので抜歯法を学ぶ必要はないですが、もしも上空で飛行機の操縦中に歯痛が起きてしまったら大変なことになりますね。

虫歯予防をすることは誰にとっても大切なことですが、将来は宇宙飛行士やパイロットを目指すという方は、特にしっかりケアをしてできるだけ虫歯をつくらないようにがんばりましょう!

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