仕事や家事、勉強などで忙しい時の食事に、つい「パン、パスタ、そば、うどん、ラーメン、カレー」などの軟らかくて食べやすい物を選びがちではないですか?柔らかい食べ物で噛む回数の少ない食事を続けると、虫歯や歯周病、肥満など生活習慣病のリスクが高まるとされています。よく噛んで食べることには、たくさんのメリットがあります!
「ひみこの歯がいーぜ」
よく噛むことの効用をまとめた標語「ひみこの歯がいーぜ」をご存知ですか?
「ひ」 肥満の防止
満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防ぐ
「み」 味覚の発達
よく噛んで味わうことで、食べ物の美味しさがよくわかる
「こ」 言葉の発音がはっきりする
口の周りの筋肉を使うため、発音が明確になる
「の」 脳の発達
脳細胞の働きが活発になり、子供の知育を助け、認知症の予防に役立つ
「は」 歯の病気予防
唾液が促進されて、虫歯や歯周病を防ぐ
「が」 ガンの予防
唾液中の酵素には、発ガン物質の発ガン作用を消す働きがある
「い」 胃腸の働きを促進
消化酵素がたくさん出て、消化を助ける
「ぜ」 全身の体力の向上
しっかりと噛みしめられることは、体力や運動能力の向上につながる
よく噛む習慣をつけるには?
その昔、弥生時代(卑弥呼がいたとされる時代)の人達は、よく噛まないと食べられない物を食べていたため、生活習慣病がほとんどなかったとされています。
よく噛む習慣をつけるためには、次のような食べ方に気をつけるといいでしょう。
■お口の中に入れる食べ物の量を少なくする
■お茶やお味噌汁で食べ物を流し込まないようにする
■噛む回数の目安は一口30回
■噛んでいる時に箸を置く
毎日よく噛んでごはんを食べるだけで、たくさんの良いことがあります。意識して野菜やきのこ類、海草類などの噛みごたえのある食品を多く選んで、歯と体の健康のためにゆっくりと食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。