この記事の要約
・「歯医者さんが作ったチョコレート」には砂糖の代わりにキシリトールが使われているため、虫歯になるリスクがほぼない
・キシリトールは虫歯の原因菌に酸を作らせず、菌の増殖や歯垢の形成を防ぎ、唾液の分泌と歯の再石灰化を促す効果がある
・「歯医者さんが作ったチョコレート」は妊娠中や糖尿病の方でも食べられるが、大量に食べるとお腹がゆるくなる可能性がある点と、虫歯を防ぐために歯磨きも必須である点に注意が必要となる
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「子どもがチョコレートが大好きで、虫歯にならないか心配。虫歯になりにくいチョコレートがあると聞いたけど、それって本当?」そんな疑問をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
「歯医者さんが作ったチョコレート」という商品が実在し、キシリトールという虫歯を防ぐ効果のある甘味料が使われています。今回は、キシリトールの効果に加え、歯医者さんが作ったチョコレートの4つの特徴、効果的な食べ方、2つの注意点などを解説します。
・「歯医者さんが作ったチョコレート」には砂糖の代わりにキシリトールが使われているため、虫歯になるリスクがほぼない
・キシリトールは虫歯の原因菌に酸を作らせず、菌の増殖や歯垢の形成を防ぎ、唾液の分泌と歯の再石灰化を促す効果がある
・「歯医者さんが作ったチョコレート」は妊娠中や糖尿病の方でも食べられるが、大量に食べるとお腹がゆるくなる可能性がある点と、虫歯を防ぐために歯磨きも必須である点に注意が必要となる
「歯医者さんが作ったチョコレート」は、虫歯の原因となる砂糖を一切使用せず、虫歯を防ぐ効果を持つ「キシリトール」を100%使用して作られているチョコレートです。通常のチョコレートには多くの砂糖が使われ、虫歯リスクが高くなります。
歯医者さんが作ったチョコレートは食べても虫歯にならないだけでなく、唾液分泌を促進し、歯の再石灰化を進行させる効果を持っています。チョコレートを食べながら虫歯を予防できるという大きなメリットのあるお菓子です。
歯医者さんが作ったチョコレートはキシリトールを用いているため、通常のチョコレートとは異なる特徴があります。歯医者さんが作ったチョコレートの4つの特徴を紹介します。
歯医者さんが作ったチョコレートは、虫歯の原因菌の働きを抑制します。食べる際にお口の中でゆっくり溶かして摂取することによって、虫歯効果を得られます。また、食べるタイミングは歯磨きをした後や寝る前にしておくと、効果が得られやすいでしょう。
キシリトールを1日3回、3ヵ月以上にわたって継続的に摂取することによって、虫歯の原因菌の数を減少させる(虫歯予防の)効果が高まると考えられています。歯医者さんが作ったチョコレートも、1日3回のペースで3カ月以上は摂取を続けるとよいでしょう。
歯医者さんが作ったチョコレートは虫歯を予防に効果的な食べ物ですが、摂取の際に注意点があります。特に意識すべき注意点は、主に以下の2種類です。
歯医者さんが作ったチョコレートは、甘味料としてキシリトールが使用され、虫歯予防の効果が期待できる食品です。虫歯の原因となる酸を虫歯菌に作らせない、虫歯菌を増殖させないといった特徴があるため、食べても虫歯になりにくく、虫歯予防の効果が期待できる点もポイントです。
ただし、大量に食べるとお腹がゆるくなる(下痢になる)場合があったり、歯の汚れ(歯垢)自体を取り除くものではないため、毎日のブラッシングを欠かさず行わないと虫歯をしっかりと予防できません。チョコレートが好きで虫歯予防もしたい方に非常に魅力的な食品ですので、興味がある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開