
| 現在30歳以上の成人の約80%が歯周病にかかっていると言われており、歯を失う原因の第1位が歯周病になっています。今回はその歯周病の最新の治療法を行っており、予防にも力を入れている東京都千代田区丸ノ内「国際ビル歯科」院長の相良俊男先生に詳しくお伺いしました。 |
| 歯周病はその進行に応じていくつかの治療法がありますが、初期段階ではどのような治療をするのでしょうか? |
●相良先生 十分な検査を行った後、一人一人にあった治療計画を立てます。その後治療計画に沿って原因を除去していきます。原因としては、全身的なものと、口腔単位のものがありますが、口腔内の原因としては主に細菌と、異常な咬合力があげられます。細菌を除去する手段としては、ホームケアとプロフェッショナルクリーニングがあります。正しい歯の磨き方をマスターして、ご自宅でケアを実行して、さらに担当医によるクリーニングを行います。治療後は再検査を行い、再評価します。その結果に基づいて計画を立て直します。そして、計画実行→再検査→再評価
→計画・・・このくりかえしです。歯周病は歯磨きだけでは治りません。 必ず検査を受け、計画を立ててプロフェッショナルクリーニングをすることが重要です。 |
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![]() 健康な歯肉 ![]() 歯周病の歯肉 |
| 歯周病がかなり進んでしまっている場合はどのような治療をするのでしょうか?現在行われている最新の治療法について教えて下さい。 |
![]() 歯周組織再生誘導材料 |
●相良先生 歯周病によって失われた骨や、下がってしまった歯肉を再生する治療法があります。 このような再生医療は、今の段階ではまだ限界が多く、さらなる研究が進んでいます。 実際には、手術を行わなければならないような重度の症例は少なく、ほとんどが初期治療で歯周病は改善します。 |
| 歯周病の予防法についてお聞かせ願えますか? |
●相良先生 歯周病は歯磨きだけではなかなか治りません。まずは歯周病に精通した歯科医で検査を受け、正しい歯の磨き方を学び、歯周病に関する正しい知識を身につけ、自宅でのケアと平行して定期的に専門家による歯のクリーニングを行うことが大切です。
メンテナンス(定期健診)の計画を立てて、メンテナンスに通うことが歯周病の再発予防になります。 歯周病が進んで、歯肉が下がってくると、歯根が露出して「※根面カリエス」になりやすくなります。歯周病を予防することは、根面カリエスの予防にもつながります。 |
![]() 歯のクリーニング(※PMTC)に使用する基本器具。 |
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歯周病が重症な場合に使用するPMTCの器具(写真右) 深い歯周病のポケット内をクリーニングする時に、歯の根面を削らないように予防しながら、歯石だけを選択して除去することができます。 健康な歯根や歯肉の損傷が非常に少ないので、術後の冷水痛やハレ・痛みがとても少ないです。 |
| ※根面カリエス | 歯根の虫歯:歯根部分は軟らかいため、虫歯の進行が速く、歯肉の下の方の虫歯は治療が困難です。 |
| ※PMTC | PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは歯科医院で行う歯を健康に保つための予防プログラムです。歯ブラシだけでは磨ききれない部位を専用の器具を使って徹底的にキレイにして、虫歯や歯周病、歯の着色を防ぎます。 |
| 歯周病を治療するには「検査」→「計画」→「実行」→「再検査」の繰り返しが大切ということが相良先生のお話でわかりました。 |
東京都千代田区丸ノ内「国際ビル歯科」に併設する歯科人間ドック「丸の内 健口(けんこう)センター」は歯科以外の他の病気を含め、健康を目指す医療の入り口です。歯科人間ドックは『総合的』な健康という意味で
『人間』というキーワードが入っているそうです。 こちらでは削ったり、抜いたりは全くしません。 口腔診査、X線検査、健康相談と検査結果の説明やお口の健康を守る方法、病気になった場合の正しい治療の受け方の説明。 基本的な歯磨き指導と簡単な歯のクリーニングなどを行っています。 単に病気を起こさないというマイナス思考ではなく、笑顔で楽しく暮らせる、素晴らしい健康を手に入れるため、カウンセリングをしたり健口(けんこう)という、明るい希望を提供しています。 |
| >> 丸の内健口センターホームページ |
相良先生、いろいろ教えて下さりありがとうございました。最後に患者さんにメッセージなどありましたらお願いします。 |
●相良先生からのメッセージ 歯周病は、歯の根を支える骨が溶けてしまう病気です。 ふつう20年30年と長い間に徐々に悪化して、最後には歯が抜けてしまいます。 そして抜けてしまう前に、強い口臭や全身の病気の原因にもなる厄介な病気です。 しかし、そのあいだ全く痛くないし、臭いも本人には感じられず、骨が溶けていることも歯肉で隠れているため鏡にも映らないという、全く自覚が出ない病気です。 ある程度悪化してから、体調が悪い時にうずいたり歯茎からの出血で気になる程度です。噛めない、腫れる、歯が動く、隙間ができた、歯並びが変わった、などご自分で歯周病だと気がついた時にはかなり悪化している場合が少なくありません。それがとても早く現れる方もおり、一筋縄でいく簡単な病気ではありません。 原因は決して年のせいではありません。病気ですから、ふつう、治せます。 もしすでに歯周病になっていても手遅れと諦めないでください。ほとんどの方に、効果的な治療方法があります。 お口のみならず心身を含めて、一生の健康を望まれる方は、ぜひ痛くない時に、ご自分に合った通院しやすい歯科医院をお尋ねください。 |
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国際ビル歯科院長:相良俊男先生 1973年 東京医科歯科大学歯学部卒 Academy of Osseointegration・アクティブ・メンバー 国際ビル歯科ホームページ |