歯周病の種類 ―歯周炎―

歯周炎の症状
▲ 歯周炎の症状
歯周炎とは、歯周病の中の一つで、歯肉炎が進行し、歯根膜歯槽骨に炎症が及んだ状態をいいます。歯周炎のほとんどは、炎症によって歯と歯茎の溝(歯周ポケット)が深くなり、プラーク歯石が溜まりやすくなったことでさらに歯周病菌が繁殖し、歯を支えている歯槽骨や歯根膜が破壊されてしまいます。歯周炎を放置すると、歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯周炎は、慢性歯周炎、急速破壊性歯周炎、特殊性歯周炎に分けられます。

1. 慢性歯周炎

<歯周炎のほとんどがこれに分類されます>

プラークが原因で起きた歯肉炎がさらに進展したもので、歯根膜や歯槽骨に波及し、組織の破壊が起こっているものです。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行するにしたがって、「歯茎の腫れ」、「膿が出る」、「歯のぐらつき」がみられます。レントゲン撮影をすると、歯槽骨の吸収(顎の骨が痩せること)が確認されます。

<慢性歯周炎の進行速度>

歯周炎が進行する速度は、主に数年単位でゆっくりと進みますが、咬合性外傷や全身疾患を合併すると組織の破壊が急速に起こります。

2. 急速破壊性歯周炎

<要因がプラークだけではないもの>

プラークだけではなく、全身性因子、または特殊な局所因子が関係し、歯根膜や歯槽骨に波及し、組織の破壊が起こっているものです。急速破壊性歯周炎は、下記の3つに分けられます。

■若年性歯周炎
10歳代初期に発症し、著しく歯根膜や歯槽骨の破壊がみられ、歯槽骨の吸収が垂直性に起こる傾向にあります。また、一般的にはプラークの付着量が少ないことや、家族内に同病が認められる特徴があります。原因は明確ではありませんが、お口の中にいる特殊な細菌(アクチノバシラス、アクチノミセタムコミタンス)が関与している可能性が高いといわれています。
■急速進行性歯周炎
20〜30歳代に発症し、短期間で著しく歯周組織の破壊がみられ、歯槽骨の吸収が垂直性に起こる傾向にあります。また、一般的にはプラークの付着量が少なくいことが特徴としてあげられます。原因は明確ではありませんが、お口の中にいる特殊な細菌(ポロフィロモナスジンジバーリス)が関与している可能性が高いといわれています。
■特殊性歯周炎
遺伝性疾患など特殊な全身的因子(ダウン症候群、パピヨン・ルフェーブル症候群、好中球減少症など)が大きく関与し、急速で著しい歯周組織破壊の進行がみられます。特殊性歯周炎の発症例はきわめて少ないといわれています。

3. 咬合性外傷

咬合性外傷とは、プラークが関与せず、主に噛み合わせの問題によって歯根膜や歯槽骨が損傷します。歯周炎と合併すると歯周組織の破壊が急速に起こります。

重度に進行してしまった歯周炎は、組織の破壊が著しく、治療が困難になることがあります。歯周炎も早期発見が重要です。適切な治療を受けることや、毎日の丁寧なブラッシングを行うことによって、歯周病の進行や悪化を抑えることができます。生涯にわたって自分の歯で過ごすためにも、一年に1〜2回は検診を受けておくとよいでしょう。


豁ッ縺ョ繝医Μ繝薙い

注目トピック