歯の神経を抜いたのに痛みを感じるのはなぜ?

歯の中にある神経(歯髄)を抜く治療を受けたにも関わらず、痛みがあり、不安になった経験はありませんか?ここでは、歯髄の役割や、神経を抜いた歯が痛む理由、治療法、治療に関する注意点などについてご紹介します。

歯の神経(歯髄)の役割

歯の神経 歯髄は歯の中心部にある組織で、血管、神経線維、リンパ管などで構成されています。歯髄には、歯に加わる刺激を感じる感覚機能のほかに、歯へ栄養の供給や、象牙質の形成、歯が何らかの損傷を受けた際に防御しようとする機能などがあります。歯髄が何らかの刺激で変性したり、取り除く治療を受けたりすると、歯への栄養供給や防御反応がなくなるため、歯がもろくなる傾向にあるといわれています。

神経を抜いた歯が痛む理由

神経を抜いた歯が痛む理由としては、次のことが考えられます。

■治療の刺激による一時的なもの
歯の神経は歯の中だけではなく、歯の周りの組織にも通っています。神経を抜く治療は、器具で歯の中に走行している神経を引きちぎるようにして取り除くため、その引きちぎった断面が治るまで痛みを感じることがあります。

■歯の根の周りに波及した炎症によるもの
歯の根の周りに波及した炎症で痛みを感じることがあり、状態が落ち着くまで時間を要することがあります。また、治療前に症状が無くても、治療の刺激で一時的に歯の根の周りに炎症が波及することもありますが、根管治療を繰り返し行うことで症状が治まることが多いようです。

複雑な歯の神経■神経や細菌が残っていることによるもの
根管の形は人によってそれぞれ異なり、歯の根と同様にまっすぐな形をしていて、器具を使って簡単に治療ができる方もいれば、クモの巣のような網状の形や、枝状に細かく分かれる形、湾曲した形などをしており、器具や薬を使っても治療が難しい方もいます。複雑な形をしており、神経や細菌をすべて取り除くことができなかった場合に、痛みを感じることがあります。この場合、再び根管治療や歯根端切除術が必要となることがあります。

■他の部分の不具合によるもの
他のことが原因で起こっている違和感や痛みが、神経を抜いたことによって起きた痛みだと感じることもあります。この場合、適切な治療を受けることで(たとえば、歯の周りの掃除や噛み合わせの調整、隣の歯の治療などで)改善されることがあります。

■治療中の事故によるもの
針のような細い治療器具を使うことがあり、それが根の内部で折れたことにより、取り除くまで痛みが生じることがあります。

歯の神経を抜く治療法(抜髄[ ばつずい ])

歯や詰め物などを削って歯髄を取り除き、その部分の清掃・洗浄・消毒を行う根管治療を行います。根管治療によって痛みや炎症などが治まったら、根の中(根管)に薬剤を詰めて、被せ物や詰め物を入れて再び歯の機能を取り戻すことができます。

※炎症や根の形態に問題がなければ1〜2週間で治療が完了しますが、問題があるときには2〜3ヶ月ほど時間を要することもあります。

根管治療を行なっても完治しない場合の治療について

このような場合に、「歯根端切除術」という治療が行なわれることがあります。治療の流れとしては、痛み止めの麻酔の注射をして、歯の根の先端付近の歯茎を切り開いて顎の骨を削り、歯の根の先端を切除します。状態によっては、歯根の切断面に歯科専用の材料を詰めることもあります。その後、切り開いた歯茎を糸で縫って、処置した部分の回復を待ちます。

治療に関する注意点

  • 処方されたお薬があれば、必ずすべて飲みきりましょう。
  • 抜髄〜被せ物や詰め物を入れるまでは、指定されたとおりに受診しましょう。勝手に治療を中断してしまうと、治療している歯が悪化したり、周囲の歯に悪影響を及ぼしたりして、さらに治療に時間がかかることが考えられます。

神経を抜く処置は、処置後も、痛みや違和感が続くことはしばしばあります。不安な場合は歯科医師に説明を求めるとよいでしょう。


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