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今は歯科技工士、むかしは仏師?

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虫歯などで歯を削った場合に、その部分を補う詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)、入れ歯を作るのは「歯科医師」もしくは「歯科技工士」と呼ばれる職業の方々です。

技術と知識が必要な「歯科技工士」

「歯」は臓器の一部でもあるので、歯科技工には繊細な技術と共に医学的・学問的な裏付けが要求されます。

海外では免許がなくても歯科技工士として働けるところもあるようですが、日本の歯科技工士の方々は歯科技工士を養成する専門学校や大学で学び、歯科技工士国家試験に合格し、免許を取得してからお仕事をしています。

このように専門的な技術と知識をしっかり身につけてお仕事をしている歯科技工士さんですが、むかーしむかし「歯科技工士」という職業がなかった時代、いったい誰が入れ歯などを作っていたのでしょうか?

昔は誰が入れ歯を作っていた?

日本で現存する最も古いとされる入れ歯は、室町時代に作られ使用されていたという総入れ歯だそうです。

これはツゲの木を削って作った木製のものだそうですが、このことから「木を削る仕事」をしていた人が入れ歯を作っていたと思われます。なかでも「仏師」、つまり仏像を彫る仕事をしている人が作っていることが多かったようですね。

最初はこの仏師が仏像を彫る仕事の合間に入れ歯を作っていたようですが、江戸時代には入れ歯だけを作る「入れ歯師」という専門職になっていったそうです。

職人技の光る日本の入れ歯

ヨーロッパでも18世紀には総入れ歯が作られていたようですが、これらはバネの力で支える作りになっていて、ものを咀嚼するという実用性はあまりなく、どちらかというと見た目だけの装飾的役目の入れ歯だったようです。

しかし日本の木製の入れ歯は見た目も現在の入れ歯とかなり近く、粘膜に吸着させて使うという理論も現代の入れ歯と同じでした。さらに、奥歯の噛む面に金属の鋲を打って補強したりなど、実用性もきちんと考えられていた職人技の作品だったそうです。

昔からやっぱり日本人の手先は器用で、研究熱心だったのかと想像されますね。

何物にも代えがたいのは「自分の歯」!

歯を失ってしまった場合、現代では入れ歯のほかにもブリッジやインプラントなど色々な選択肢があります。

でも、どんなに良いものを歯科技工士さんが作ってくれたとしても、自分の歯に勝るものはありません。

健康な自分の歯をできるだけ長い間使えるように、毎日しっかり歯磨きしましょう!!

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